今日福岡店で出庫する車はかなり遠くからのお客さんです。
一度お客さんと会ってお話して、後は車が陸送業の者積載車に積まれてやってきて、今日また積載車に積まれて帰って行きます。
しかし遠くのお客さんだと簡単に点検というわけにはいかないので、最初の音調整で『数ヶ月後にこうなる』という予測を立ててから調整して出庫しないといけません。
スピーカーが新品の時は音が硬くて、だいたい50時間から100時間ぐらい鳴らしていると段々やわらかくなってきます。
最初に音が出るところまで仕上げて細かい組み立てを後にして、だいたい20時間ぐらいの鳴らし込みをしました。
本当は50時間ぐらいならしたかったのですが、一日で一気に鳴らすというよりは数日間を30分ならして30分休ませて、そしてかけるCDの種類を変えてと、短時間でありながら有効なエージングを行いました。
お客さんからは事前にこのアーティストをよく聴くという事は聞いていましたが、お目当てのアーティスト1に対して他のアーティスト3ぐらいの割合でかけていき、なるべく同じ様なジャンルに音が片寄らないようにしていました。
最終的には完成形よりもやや音が硬いぐらいのセッティングで出庫しましたが、数ヶ月経ったらちょうどいいぐらいになるはずです。
新品の時に最高の音になるように設計されているスピーカーは、後は劣化の一途をたどるだけなので、新品の時に硬くて苦労するスピーカーの方が後々面白いです。
PS しかし新品のスピーカー(種類にもよりますが)は生まれたての赤ちゃんの顔の様にころころ変わります。
自分の子供が生まれて間がない時の話ですが、病気で入院してしまい一ヶ月近く子供の顔を見ていなかったら「この子、どこの子?」というぐらいに顔の感じが変わっていました。
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