このブログでは何かと話題に出てくるベーシックパッケージですが、宇部店でのディスプレイはこんな感じです。

福岡店の方が純正デッキのグレードの高い物が展示してあるのでそれなりにゴージャスになっています。
そのベーシックパッケージの価格表なのですが、『価格体系が複雑で見にくい』という不評を頂きながらもその一方で『細かく分類してあるので丼勘定的でなくて信頼出来る』という評価も頂いています。
現在ホームページ上の価格表は『標準パッケージ』というグループと・・

『標準パッケージにプラス3150円』というグループと・・

『特別仕様の個別価格』という3つのグループに分かれています。

なぜここまで細分化しているかというと、それぞれの車種でスピーカーの癖とドアの響き方を調べてベストでありながら価格は限界まで抑えるという考えでパッケージを設計しているのでどうしても価格表が複雑になってしまいます。
またデッキがナビ付きの異型パネルのビルトインタイプの物に関してはデッキ・アンプの癖まで調査してバス・トレブル・フェダーの推奨値まで設定してマニュアルに書き込んであります。
さらにスピーカの個数に関してはフルレンジを2WAY化・2WAYをそのまま・2WAYを3WAY化・3WAYをそのまま・4WAYを3WAY化など様々なパターンがあり、実際に音を鳴らしながら『一番生演奏に近い』をコンセプトに音を追い込んで行っています。
完成した時には数ある組み合わせの中で一番ベストな分割数&クロスポイントになっています。
そういえばよくお客さんから「ハリアーの表がJBL仕様と標準仕様で標準の方が高くなっていますが、ミスプリで入れ替わっているんじゃないですか?」という質問を頂きますが、実は標準仕様は元々フロント2WAYのスピーカーを純正ツイーターのクロスポイントを変更してスコーカーとして使って、その上の周波数に後付けツイーターを乗せるという回路構成のために普通だとJBL仕様が高いのですがハリアーの場合は標準仕様の方が部品点数が多いため価格が逆転しています。
そんな複雑な価格表ですから「随分苦労して開発されているんでしょうね?」と聞かれるれる事が多いです。
一般的に売られているお買い得パッケージはベーシックに比べると似た様な価格でドアスピーカーの交換まで含まれていますから明らかにベーシックの方が見劣りします。
しかし専用設計のネットワークが付いている部分がドアスピーカーと同じ様な金額がかかっていて、音のつながりと『自然なボーカル音』いう部分では圧倒的にベーシックの方が有利です。
それにピュアディオはドアスピーカーのミッド部分のみをバラ売りしているので、後からドアスピーカーを追加するという事も可能です!
そんな感じで他店のお買い得パッケージと比較される事が多いのですが、ピュアディオで購入されたお客さんの中には「他の店で価格差が4000円あるスピーカーのどちらを選んでもパッケージ価格が同じという所があって、まるで丼勘定でどんな仕事をするか信用出来なかった。 ピュアディオさんは材料費や作業時間をきちんと計算されて価格を決めておられるみたいなので信用出来ました。」というありがたいお言葉を頂きました。
その作業時間は「この時間なら作業工賃が少ないです!」という経理と喧嘩しながら、「これはサービスパッケージですからその価格でお願いします!」と、なんとか今の価格でやっています。
でも実際に出て来る音を知らない人からすると「あの見た目であの価格は高い。」という風にしか見えないと思います。
自分がベーシックパッケージの開発・設計をやっていて一番うれしい時は、取りつけて頂いたお客さんから「予想していた音よりいい音でした!」と言われる時です。
さえない見た目に反して見えない所ではかなりの苦労をしていますから『予像よりも』という言葉が一番の励みです。