この最近お客さんからの質問で多いのが、「よその店のホームページでは『純正スピーカーは音が悪い! だから交しましょう。』みたいな情報が多いのですが、何故ピュアディオさんは純正スピーカーを生かそうとされるのですか?」とか、「代車のベーシックパッケージは本当に純正スピーカーを交換していないのですか? やけに音がいいような気がするのですが?」というお言葉を頂きます。
2番目の質問については「本当はこっそり換えているんじゃないの?」という疑いも少しあるようです。
これだけ一般的に音が悪いと言われている純正スピーカーにこだわって仕事をしているのにはそれなりの理由があります。
まず1つ目は、お客さんの買われた物に対して最大限の努力をするという『顧客重視』という考えがあります。
特に新車でお車を購入された方は一般的に音が悪いと言われている純正スピーカーも労働で得た大事なお金を払っておられるのですから、買った物の一部に思い入れのあるお客さんの方がすぐにスピーカーを交換して下さるお客さんよりも絶対数が多いのは間違いありません。
だからといって純正スピーカーそのままの音では音楽を楽しむには役不足です。
よくベーシックパッケージは純正スピーカーにツイーターをプラスしただけと思われている方もあるみたいですが、実は純正スピーカーの音質そのものを変えています。
どういう風に変えているかというと、純正スピーカーには綺麗に鳴っている音域とそうでない音域があります。
まずそうでない音域をカットして綺麗になっている音域だけを残します。
そこにさらに何日か前のブログで書きこんでいたピュアコンでインピーダンスというものを整えます。
すると純正スピーカーでもあたかもスピーカーを交換した様な音質になります。(というか中途半端な物と交換したより良くなります)
しかしある程度の音域をカットしているのでそれだけでは足りずに、そこにアドオンしたスピーカーの音域をプラスします。
するとどうでしょう? 純正スピーカーを使いながらトレードインスピーカーをはるかに上回る綺麗な音が再生出来ます。
ここがベーシックパッケージの魅力なのです!
ほとんどの方がその状態でも満足されますが、「他で音が良くないと言われていた純正スピーカーでこんなにいい音がするのなら、スピーカーを交換するともっといい音になるのでは?」と思われる方も沢山おられます。
今ある物を最大限に活かすというベーシックパッケージの発想はある意味『エコ』で、今の時代に合っているのかも知れません。
追伸 でもこの最近は「純正スピーカーでこんな音が出るんですか!」というお客さんの驚く顔を見たさに多少商売ベースを考えずに開発している様な気もしますが・・
やっていて限界点を探すのって本当に楽しいですよ!
たまに迷路にはまって大変な事もあるのですが、何故かそんな時は井上陽水さんの『闇夜の国から』のメロディーと歌詞が頭の中をふっとよぎります。
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