先月『ZSP誕生8周年』という書き込みをしましたが、この7月でソニーのポータブルオーディオプレイヤー『ウォークマン』は誕生30周年を迎えました。
実は自分が小売業の仕事についたのもこの時期で、当時は大型の電気店に勤めていました。
しかしその当時は自分はオーディオとは関係ない部署にいたのでウォークマンとは無縁だったのですが、今でも憶えているのは、ラジオ・テープレコーダー売り場の担当者が「こんな録音出来ない再生専用機なんか売れない!」と言っていた事です。
売れなかったのはほんの2ヶ月ぐらいで、途中からメーカーが「売れていない在庫があるのなら返して欲しい。」と言ってきたぐらいです。
『再生専用機は売れない』という当時の常識をひっくりかえした商品でした。
常識をひっくり返して30週年という商品は他には『スズキ・アルト 全国統一47万円』というキャッチコピーで一世を風靡した『アルト』です。
自分は鈴木会長の書かれた本や出演されるテレビ番組は見るようにしているのですが、アルトのネーミングがスズキの協力工場の社長の奥さんが、「うちの主人の素行が悪くて、ある時はこんな事があって、またある時はこんな事があって・・」と鈴木会長に訴えたらしく、その時に『ある時』を連発された時に、「ある時は通勤に、ある時は買い物に、またある時はレジャーに。そんなみんなのアルト!」とキャッチフレーズを思いついたという話を観た時には、「世の中どこにチャンスがあるか分からない!」と思いました。
ウォークマンにしてもアルトにしても当時の常識をひっくり返す様な事をしたからこそのヒット商品になったのでしょう。
そしてサウンドピュアディオが常識をひっくり返したのは『スピーカーのネットワークは部品が固定されていて交換出来ない』というあたりまえのルールでした。

(写真は部品が固定された普通のネットワーク)
そしてサウンドピュアディオはネットワークの部品をブロック化して自由に組み合わせられるようにして、今までに出来なかった細かな音のチューンを可能にしました。

されにその部品の組み合わせは車種別にデーター化されて、その車種に指定された組み合わせのパーツを装着すれば短時間で最高のパフォーマンスを発揮出来る『ベーシックパッケージ』となりました。
しかもベーシックパッケージを一度購入すると後からトッピングのパーツを追加して行けばどんどんシステムは進化して行きます。(真ん中の写真はベーシックの回路にSSFとSWRを追加の状態)

そのユニットには細かく仕様が暗号化されて記入されています。(写真はメインユニット)
ブロック化されたネットワークは『ピュアコン』と呼ばれて発売から17年が経っていますが、今ではピュアコン単体よりもそれをセット化した『ベーシックパッケージ』の方が有名になっています。
またよくビジネス界では『逆転の発想で成功する』と言われていますが、上の写真のメインユニットは外からは見えませんが部品が天板にくっついています。
普通は一番上の写真の様に部品は床側に付いていますが、車体からの金属や磁気の影響を考えて上下を逆転しました。
当然の事ながら逆転したら音質はアップしました。
しいてこの方式の悪い所といえばパノラマ化して部品が見える様なネットワークの方が見た目がきれいで音が良い様に見えてピュアコン方式の方がイメージ的に不利というところでしょうか。

上の写真は交換用パーツのストックの棚ですが、これらの多くのパーツの中から最適な1組だけをセレクトすると、そこに究極の音あると想像していただければしあわせます。